Gmailの「POP3受信」が2026年1月にサポート終了！今後の対処方法をまとめてみた

2025.12.14 2025.12.14

Gmailの「POP3受信」が2026年1月にサポート終了する。

「GmailのPOPが使えなくなる」と聞くと「iPhoneのメールアプリでもGmailが受信できなくなるの？」と心配になる方もいるかと思いますが、そんなことはありません。

iPhoneやAndroidのメールアプリで「Gmail（@gmail.com）」を使っているだけなら、今まで通り受信できます。

今回サポートが終了するのは「Gmailが他社メールをPOPで取り込む機能」であって、Gmailそのものの送受信には影響しません。

なので「Gmail（@gmail.com）を使っている」だけの方や「外部メールをIMAP設定で追加している」方は、気にしなくても大丈夫です。

もし、Gmailで独自ドメインのメールを「他のアカウントのメールを確認（POP経由）」という設定で受け取っているという方は、2026年1月以降その外部メールが届かなくなりますのでご注意ください。

Gmailの「他アカウントPOP受信機能」が2026年1月に終了する

Googleのブラウザ版「Gmail」が2026年1月にPOP方式のメール受信機能を終了します。また、外部メールにGmailのスパム対策やカテゴリー分け機能などを適用する機能「Gmailify」も同時に提供を終了します。

具体的には、ブラウザ版Gmail設定画面の赤線部分にメールアドレスが表示されている方が対象です。

Gmailの設定からアカウントとインポートの他のアカウントのメールを確認にアドレスが追加されている場合は対象となる

メールサービス各社（さくらインターネットやGMOインターネットグループ、エックスサーバーなど）は、ユーザーに対して早めの対応を呼びかけています。

エックスサーバーの対応を呼びかけメール抜粋

今後の対応策として、Googleは「IMAP受信への移行」を推奨しています。

念のためメール接続の基本であるPOPとIMAPの違いを再確認しておきましょう。

POP方式：サーバーからメールを端末にダウンロードして閲覧する（ダウンロード後、サーバーから削除するのが一般的）。単一のPCでのみメールを管理するのに適している。
IMAP方式：サーバー上のメールを端末で閲覧・管理する。複数の端末（PC、スマホ、タブレット）でメールを管理するのに適している。

POP（Post Office Protocol）は、メールをサーバーからPC端末に「ダウンロード」して保存する仕組みで、IMAP（Internet Message Access Protocol）は、メールをサーバー上に保存したまま、PCやスマートフォンなどの端末で「閲覧」する仕組みです。

対処方法はいくつかあります。

IMAPでは、メールがサーバー上に保存され続けるため、スマホ・PC・タブレットのいずれからも同じ内容を確認できます。

PC環境の場合、Outlook・Thunderbirdなどのメールソフトに設定して利用できます。

メールサービス各社が提供するWebブラウザ（Chrome, Safariなど）を使ってインターネット経由でメールを閲覧・管理できます。

メールサービス各社の設定画面へログインし、受信メールをGmailへ転送する設定ができます。

参考になります。

Gmailの「POP3受信」サポート終了の対象者や今後の対処方法を紹介しました。

この機能、便利で使いやすかったのでサポート終了となって残念に思っています。気が付けば「Gmailで会社や個人のPOP3アカウントを追加してメールする方法」の記事を書いたのが2015年3月なので、10年近くも使ったのかーと。なんだか感慨深いものがありますね。

繰り返しになりますが、サポート終了は2026年1月です。年内に別の方法へ切り替えることをおすすめします。

おつかれさまでした。